記憶しただけでは使えない [受験勉強一般]
記憶には、「インプット(覚えること)」、「保持(記憶が残っていること)」、「アウトプット(思い出すこと)」の3つの要素があります。
試験で良い成績を上げるためには、これら全ての要素が必要です。例えば、英単語を3,000語覚えても、記憶に残っているのが300語では覚えた効果が見られないでしょう。
また、仮に3,000語全てが記憶に残っていたとしても、必要な場面で必要な英単語を思い出すことができなければ、結局は意味がありません。英単語の「スペル」-「発音」-「日本語訳」の関係を機械的に暗記すると、そのようなことになります。
知識は「使えてナンボ」という面が強く、それは受験勉強でも変わりません。覚えた知識は、実際にいろいろ使ってアウトプット能力を強化することが大事です。
入試直前は「トリロジー」が効く! [受験勉強一般]
いまは入試直前期。どんな勉強をしていますか?
この時期になると、新しい知識を増やしても、それが成果に表れる事は少ないです。知識は記憶しただけでは駄目で、何度も使う訓練をしてはじめて得点に結びつくからです。
それよりも、いままでに学んだ基礎知識の部分で失点しないように勉強するのが得策です。
それと、もう1つ。本番でミスをしないように、対策をしっかり行なっておくこと。人にもよりますが、ミスによる失点が合否を分けることはよくあります。
本来なら、得点できるはずの問題で失点するのは、負けパターンです。
ところで、ミスの対策はどのように行えばよいのか?
もし、わからない場合にはトリロジー(Trilogy)という教材で学ぶことができるので、調べてみるとよいですよ。
受験勉強のリスクとリターン [受験勉強一般]
投資やギャンブル、ビジネスなど、リスクとリターンの関係がクローズアップされるジャンルがいろいろあります。実は、受験勉強にもリスクとリターンの関係があります。
たとえば、試験日まであと2ヶ月。でも、合格ラインまでまだ実力のギャップが大きい場合。
必要なのは大きなリターン(大幅な得点アップ)です。しかし、残り時間が少ない状態では常識的な勉強法では間に合いません。やはり、リスクを取った勉強をせざるを得ないでしょう。
具体的には、出題確率の高い事項に絞って勉強するのです。それ以外のところから出題されたら“アウト”かもしれません。それがリスクです。
しかし、そのようなリスクを取ったやり方でしか合格できそうな方法はない、ということです。試験日直前になればなるほど、大きなリスクを取らなければならなくなってきます。早い段階でいかに有効な手を打てるかが大事なわけです。
復習のベストタイミング [受験勉強一般]
しっかり記憶するために復習は欠かせませんが、闇雲に何回も復習すればよいというものではありません。復習のベストタイミングがあるのです。
復習は、記憶が薄れて6~7割のレベルに落ちた時に行なうのが最も効果的です。
復習のタイミングが早すぎると、コストパフォーマンスが低くなります。人間の脳は既に記憶していると思われる内容を、再度記憶しようとしません。海馬というところでふるい落としてしまうのです。
また、復習のタイミングが遅すぎると、全てを覚えなおすのに近い状況となり、これまた効率が悪いです。
復習を繰り返すに従って忘れにくくなるので、復習と次の復習の時間間隔はだんだん長くなっていきます。最初は1時間、次ぎは1~3日後、というように。
勉強の進め方 [受験勉強一般]
受験勉強のはじめに、勉強の進め方を考えたことがありますか?
もしなければ、勉強の進め方を検討する時間を設けてみてください。
というのは、試験によって進め方をけっこう変えないとならないからです。
例えば、毎回出題傾向がはっきり決まっている試験と、あまり傾向のない試験では、最短で合格レベルを突破するための勉強の進め方が異なります。
出題傾向が明確なら、それに合わせて勉強範囲を絞り込み、集中的に攻略します。この場合、どこまで絞り込むかが重要なポイントです。これは、過去問などを参考に情報収集して判断することになります。
一方、出題傾向の弱い試験では、あまり勉強範囲を絞り込めません。(どんな試験でも多少は絞り込めるはずですが。)従って、広い範囲の勉強をしなければならないでしょう。
その際、時間をかけずに短時間で1回目を通してしまうことが大事です。最初の1回目からじっくり勉強してしまうと、終った頃には前の方をすっかり忘れています。
多少理解は浅くてもよいので、速く短時間で、何回も繰り返し復習する、という基本方針がよいですね。
成功法則と勉強の優先順位 [受験勉強一般]
いわゆる成功法則によれば、成功する人は才能があるとか頭が良いから成功するのではなく、優先順位の付け方が的確なのだそうです。何を持って“的確”かと言うと、目的に対して効果の大きい事が優先順位が高く、そのように優先順位を付けることが“的確”なのです。
つまり、受験勉強で言えば、合格に大きく寄与する事ほど優先順位が高いということです。
たとえ、自分は頭が悪いと思っていてそれが本当だったとしても、優先順位を上手くつけるスキルを身につければ成功できる可能性が十分にあるのです。
優先順位は以前紹介した「トリロジー」みたいなツールを利用して決めても良いですし、試験ごとの傾向と対策を解説した書籍等を参考に決めても良いですね。
社労士試験の「ツボ式学習法」みたいに、合格までの勉強時間を半減させる方法もありますので、目指している試験でそのような方法が無いのか探してみるとよいでしょう。
初めから詳しく勉強しない(2) [受験勉強一般]
受験勉強の初期段階では、
● 基本事項に絞って浅く、
● その代わり短時間で、
試験科目を一通り終らせるのが良いと述べました。(出題傾向の分析が出来ているのであれば、それを反映させるのが望ましいです。つまり、出題されないところははしょるということ。)
このやり方は、「理解」や「記憶」の面から考えても合理的なんですね。
「理解」や「記憶」には予備知識が必要です。予備知識が十分にないと理解できない事ってたくさんありますよね。
そして、理解できない事は記憶できないと言われています。あるいは、既知の知識と結びつけることで記憶しやすくなります。要するに、予備知識が不足していると記憶にも支障があるのです。
未知の分野を勉強するときは予備知識が圧倒的に不足しているわけですから、初めから詳しく勉強しようとしても無理があるのです。
初めから詳しく勉強しない [受験勉強一般]
厚い参考書を順番どおりに詳しく勉強していくのは、要領の悪い勉強法の典型的パターンです。なぜ、要領が悪いのかというと、
● 参考書の全ての部分が同じ確率で出るわけではない
● 重要な部分がわからないまま詳しく勉強しても意味が無い
● 時間がかかりすぎて最初の方を忘れてしまう
といったことがあるからです。
その科目(ジャンル)に詳しくない時には、試験に出題されやすい重要なところと、そうでないところがわかっていません。その状態で細かい知識まで覚えようとしても、やたら時間がかかるだけで無駄が多いわけです。
おまけに、参考書を一通り終えた頃には、初めの方は全く記憶に残っていないというのがオチです。
初めは、極力内容を絞った薄い参考書を使って短時間で一通り学ぶのが得策です。その知識が幹になり、必要なところに枝をつければ(=詳しく学べば)、効率的に勉強することができます。
「トリロジー」とは? [受験勉強一般]
トリロジーという勉強ツールがあります。直接的には、高校受験でミスを限りなくゼロに近づけるために使われるツールです。
試験にミスは付きものですが、これがけっこうな失点になっているんですね。ミスがもうちょっと少なければ合格できたのに、という受験生が大量にいるのです。
それはそうですよね。受験生の得点分布から考えて、ボーダーライン付近の受験生は人数が多いはずですから。試験直前に逆転合格を果たす切り札と言えるかもしれません。
トリロジーは河原塾という塾で開発されたものです。空港の「忘れ物預かり所」がヒントになったそうです。
ここでトリロジーに注目するのは、単に高校受験用のツールではないからです。元々は高校受験・中学生の勉強用に作られたものですが、実は、大学受験・資格試験・語学試験・ビジネスなどにも効果を発揮するのです。
トリロジーは3つのツールから構成されていて、そのうちの1つは勉強の順番やタスクの順番を決定するツールなのです。人間の感情まで考慮して、どのような優先順位で勉強を行ったら最も効率的かをスパッと割り出すことができます。
勉強を加速する3つの方法 [受験勉強一般]
受験勉強は合格するのが目的です。その目的を、いかに少ない労力・時間で達成するかが大事ですね。
受験勉強を効率アップするには、主に3つの方法が考えられます。
① 出題傾向を分析し、勉強範囲を減らす。
② 記憶術や速読術などのテクニックを用いる。
③ 頭の回転を高める。
①の効果は明白です。勉強範囲が半分になれば、負担も半分になります。
実際、社労士試験のツボ式学習法などは、このようなアプローチを取っています。
②も、テクニックを習得できれば効果は明白です。勉強に記憶は不可欠なので、記憶術は間違いなく役立ちます。また、速読術には多様な効果があります。勉強時間を短縮できるだけでなく、記憶にも有利だし、③の頭の回転にもプラスの効果があります。ただ、テクニックを習得するのに一定の時間がかかります。
③は効果が一番漠然としていますね。いわゆる「脳の活性化」を行うことで、理解力や記憶力のアップを行うものです。速読、速聴は③の効果がありますが、専用のトレーニングプログラムもあります。
基本的には、必要に応じて①~③を利用すればよいのですが、①は必ず行った方がよいと思います。